2014/07/19

ITmedia名作文庫:装丁第一弾は太宰治『パンドラの匣』


ITmedia名作文庫という電子書籍のサイトが7月24日にオープンします。
ティザーサイト→http://classics.itmedia.co.jp/preopen/

ここ2、3ヶ月ほど、この企画でバタバタとしています。
制作したり、携わってくれるアーティストさんを探したり、もちろん本を読んだり、諸々のやりとりだったり、忙しくて楽しい日々です。
様々な画家さんの素敵な装丁が沢山登場するので、ぜひぜひ楽しみにしていてください!


私にとって本の装丁は若い頃からの念願の仕事。ずーっとやりたかったこと。
だから本当に嬉しくて幸せな毎日です。

私は太宰治を担当します(他にもやっていますが、それは追々お知らせします)
明治大正昭和初期の装丁ということで、版画に挑戦しました。

第一冊目は『パンドラの匣』
こんな太宰もあるんだ、と驚いた作品。若く瑞々しい姿が印象に残る爽やかな作品。
太宰治が苦手な人や、まだ読んだことがない人には、ぜひ読んでみて欲しいです。
暗くない太宰があります(笑) タイトル通り、救いが有る作品。死よりも生の印象です。


ひとつは、健康道場の壁と窓に青空と蔦。
もうひとつは、文字通りのパンドラの箱。希望という石の欠片と箱(これはまだ名作文庫にお目見えしていないので載せられません)