2010/06/30

『詩人と女たち』チャールズ・ブコウスキー(河出文庫/中川五郎訳)







 本のタイトル通り、詩人と彼に関わる女たちの話。

 詩人ヘンリー・チナスキーは50歳を超えたアル中の詩人。体重102キロ、猪首、短足、目は濁り、赤ら顔。でも美女がひっきりなしに寄って来る魅力的な男。四六時中酒を飲み、ギャンブルをし、次から次へとやってくる女たちとセックスをしまくる。登場人物たちの殆どがみな口が悪く、クスリをやり、一般的に言えばどうしようもない人間だ。でもそれは誰かであって誰でもなく、すべての人に当て嵌まるように私は感じた。

 チナスキーが語る女たちの話。ただそれだけ。しかし、それだけだからこそ人間的で、現実を感じる。語り過ぎないのが詩人だと作中でチナスキーも言っている。
 愛を怖がりただのセックスに逃げるチナスキー。
 人を嫌うくせに何もないことから逃げるために酒を飲み続けるチナスキー。

 詩人と女とセックス、それだけで人生のほとんど多くを提示できてしまうのかも知れない。そこには人間のすべてが詰まっていると言っても過言ではない。

2010/06/28

『砂の本』ホルヘ・ルイス・ボルヘス(集英社文庫/篠田一士訳)


ようやく読み終わった。だいぶ時間がかかってしまった。

この本は、限られた時間に読むべき本ではない。何時までとか、この時間内だけとか、そういう決められた時間にさらりと読むに相応しくない。たっぷりとした時間を有している時に " さあ これから読むぞ " と心を決め、どっしりと構えて読むような本である。私はそう思う。

「砂の本」にある文章は、小説でも物語でもなく文学である。

この本は、「砂の本」「汚辱の世界史」「エエトセトラ」に分けて収められた短編集である。
読みやすいのは「汚辱の世界史」(この中には吉良上野介の話もあって、驚いた!)と「エトセトラ」なのだが、読み終わってから読み返そうと私が思うのは「砂の本」だ。

今はチャールズ・ブコウスキーの「詩人と女たち」を読書中。

2010/06/24

低燃費少女ハイジ@studio crocodile



一緒に住んでいる人に「似てる」と言われた。私はあんなにうるさくない。
どれもおもしろいけど、この3話がいちばん好き。


スタジオ クロコダイル http://www.studiocrocodile.com/

2010/06/23

新しい日記用にブログを作ってみた




色々と模索中。
写真を載せるにはどうしたらよいのかテストしてみる。
写真の周りの薄い線は消えないのかな?