天気の良い初秋の穏やかな日のような、木漏れ日がつくった日溜まりのような、そんな本だった。長閑なほっこりとしたあたたかさが包み込んでくれる。
いい本だなぁと思う。
日溜まりの温かさのような本であると同時に、ここには沢山の死が在る。その死が関口氏の語りによって何とも言いがたく心にぐっと染みる。
最後のあとがきは息子さんが書いてらっしゃるのだが、これがとにかく泣けた。
読んできた最後にやってくる話として最高の話だと思う。
これまであとがきを読んで泣いたことなんてない。本当に号泣した。後から後から涙がぽろぽろとこぼれて来た。
本当にいい本だなぁとしみじみ思う。買って読んでよかった。