話題になっていたのと装丁が素敵だったので読んでみたくなった本。
(写真上はカバー有り。下は外したもの。どっちも素敵)
昨年末に読み始めて、読み始めから大絶賛したくなる本だった。
2010年イチ押しの本。大勢の人に読んで欲しいと思うとても興味深い本。
ハーバード大学の政治哲学者マイケル・サンデル教授の『ハーバード白熱教室』みたいだと思った。
大学の講義みたいな書き方だし、内容もちょっと似ているところもあるし。
で、どんなところがどんな風に良かったの?と言われると困ってしまう。
文学、宗教、法律、藝術、沢山の内容のどれもが分かりやすく興味深く書かれている。
ひと言で言えないし、何か言おうとしたらこの本まるごと引用してしまうことになってしまう。
哲学なのか何なのかジャンルは私にはよくわからない。
読書論とか文学論とかそんなカテゴリで呼ばれているみたいだけど、私の感想はちょっと違う。
興味深い内容ということだけでなく、プラス絵とか写真とか音楽とかそういうもので素晴しいものに出会った時って理由は後回しでただ感動したり感激したりする、何か心のような見えない部分に直接触れ、届く、そういう感じに近いものも感じた。
それにしても、著者が私の1才上というのにはびっくり。
自分がそういう年齢になってしまっているのかと複雑な気持ちになった。
私は天才じゃないし人より優れた何かがあるわけでもない。
でも自分に真摯に真正面から真正直に向かっていこうと強く思う。
私には私の道しかなく、私の人生は私のものでしかないのだから。