2011/06/16

『むずかしい愛』イタロ・カルヴィーノ(和田忠彦訳/福武書店)






二度目のナボコフ短篇集の合間に読んだ。
こちらも短篇集で読みやすい。

そして、それぞれに付けられたタイトルがいい。
「ある ◯ ◯ の冒険」というタイトルで揃っていて(12篇)、
それぞれの人間のそれぞれの日常のひとコマが描かれている。

私は「ある夫婦の冒険」がよかった。
どこがどんな風によかったのかと言われると「なんとなく」なのだが、
日常に在る小さな些細な出来事と、そこに潜む小さな些細な感情、
そういうのがじんわりと「いいな」と思った。