装丁がとても美しく、この本に合っていると思う。
夏葉社さんの本は装丁にこだわっていて素敵。
だからまぁ、ジャケ買いみたいな感じである。
夏葉社さんのこの前の出版本『昔日の客』に上林暁が出て来ていて、
上林暁という人を読んでみたかったというのもある。
それにtwitterの私がフォローしている人たちの間で盛り上がっていたから
私も欲しくなったというのもある。
さて、本の感想ということなのだが、
いちばん最初に収められている『花の精』というのが良かった。
これはすごく良い小説だと思う。
悪くないし、いいのだと思うけど、私には、それほど衝撃も感激もなかった。
たぶん、並行して読んでいた本(洲之内徹『気まぐれ美術館/帰りたい風景』)が好きすぎて良すぎて薄れてしまったのだと思う。