広隆寺 弥勒菩薩像
小川晴暘さんの写真をもとに描いた弥勒菩薩。
描きたいように描けたと思う。イメージ通りのいいお顔に描けた。
昼のあかりより夜のあかりの方が自分のイメージ通りに見える。
ひんやりとしたお堂を感じられるいい出来だと自分では思う。手を合わせたくもなる。
写実的に見えるかもしれないが、実物とは結構違う。お顔も体つきもよく見ると違う。
目に見えるものを写し描くことよりも、私の中にある仏様を出すということが大事なこと。
私が無心で祈るように黙々と心の中から紙に浮かんだ仏様を描くことが、描くことだと思う。
昨日からこの絵を描いていて、仏像を描くっていうのはいいなと思う。
描くことは祈りそのものに思えた。穏やかな気持ちになる。
昔からキリストやマリアを描くことが多かった理由もそういうところにあるのかもしれない。