2011/06/24

パウル・クレー|おわらないアトリエ @東京国立近代美術館




《花ひらいて》1934, 199  油彩・カンバス、81.5×80.0cm、 ヴィンタートゥーア美術館
Dr. Emil and Clara Friedrich-Jezler 寄贈、1973  © Schweizerisches Institut für Kunstwissenschaft, Zürich, Lutz Hartmann



パウル・クレー。
学生の頃はそんなに好きじゃなかった。
それが、クレーのあの抽象的でカラフルな画風はチュニジアへ行って青の壁や鋲螺で象られた門扉の様々なモチーフなどを見て生まれたと知ってから興味を持つようになった。

すごく創作意欲が湧き勉強にもなった。
色々な手法別に作品を紹介してあったので、自分も色々なことを試してみたくなった。
油彩転写に近いことはするし、今はPCがあるから切ったり回転してみたりも簡単にできるけど、それでもクレーの試みや作品は刺激を与えてくれるものだった。
私は美大卒じゃないから「白亜下地」や「膠下地」なんていうのにも初めて知った。
とくに糊絵の具というのが気になった。
どういうものだろうとネットで見たら様々なものを混ぜたクレー独自の絵の具のことだった。そういう絵の具があるわけじゃないらしい。

そうか、そうでなくちゃいけないよなぁ。
描きたいものを描きたいようにということなんだよな。
描きたいものをどうしたら表現できるか独自に探求しなくちゃいけない。
そういう気持ちと心構えはすごく大事。
と、改めて心に留めた。

そうそう、会場には普通ならよくある年譜や時代解説などは一切ない。
私はもとより本にしても絵にしても作品重視だからさほど気にならないが、画家の人生を知りたいという人は困ると思う。
今回のこの展示はそういう意味でも創作をしている人におすすめの展示かもしれない。





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クレーを観たあと、神保町の古いビルにあるCAFE HINATAYAへ行った。
そのビルには、洲之内徹の画廊にあったのと同じ手動式のエレベーターがある。
日本で手動式に乗るのは初めてかも! 洲之内の本だ! かわいい! と、感動。