2014/11/04

【 Maori 7th EXHIBITION - Once - 】

7th-Exhibit_m.jpg



" いつか行ってみたかった場所。" 


をテーマに、毎年訪れた先々で Maori が感じた 空気 と 光 を

写真 と アクセサリー に変えて 開催して参りました個展も、

おかげさまで "第七回目"を迎える運びとなりました!



去年のキューバ展から 早一年。

今年はいろんなご縁もあり、兼ねてから魅かれていた

"バルト三国、そして初の北欧フィンランド "へ !



毎度感じる、

" 広い世界の意外な身近さ "。

そして
旅に出るたび、もっともーっと
いろんな世界を覗いてみたくなるのでした。


今年はどんなMaoriが観られるだろう。


長い方では 第一回目から 毎年楽しみにして下さっている方々

個展にて年に一回お会いできる方々

そして今年初めてお目にかかる方々へ


さて、今回はどんな世界がお見せできるかな。。。
いい緊張感で一杯です。



一ヶ月後、
秋色に染まったあの目黒川沿いのギャラリーにて

皆さまにお会いできることを心待ちにしております。


www.maori-tone.com

Maori


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  MAORI 7th EXHIBITION - 
Once- 

Date:
2014. 11 / 21 (Fri) - 11 / 25 (Tue.) - 5 days -

Time:
13:00 - 20:00 ( 最終日11/25(火)は19:00まで )

Place:
さくらギャラリー
〒153-0061
東京都目黒区中目黒1-8-12 さくらハウスB1F
03 - 5725 - 1088
www.sakura-gallery.com

@Sakura Gallery
Sakura House B1F
1-8-12 Nakameguro, Meguro, Tokyo
Zip153-0061
Phone: 03-5725-1088


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相変らず、素敵な写真です。
相変らず、まおりちゃんらしい色です。

まおりちゃんらしさはそのままに、進化し続けている感じがします。

今回もとても楽しみ。

2014/10/13

叔母の合同書展

今回の作品はすごく叔母らしくて私は好き。
他の方のも良いのが多くあった。いろいろと勉強になった。

1枚目の写真が叔母、池田鵬川の書『啐啄の機(そったくのき)

2枚目の写真は、手法が面白いと関心したもの。墨の前に薬品的なものを塗って化学反応のような感じで滲みを起させるのだそう。こういう樹を描くのにはとても良い手法だと思うし、やってみたいとも思う。黒、白、赤の使い方や構図バランスも秀逸。

3枚目の写真は、私が大好きな隷書体。小学生の頃から好き。
この方の隷書は可愛いくてほっこりして好き。こういうのが書けたらいいなぁと思う。








2014/10/07

ITmedia名作文庫 太宰治『女の決闘』連載中



女の決闘太宰治

太宰の身辺が平穏な時期に実験的な手法で執筆されたものが集められている作品集です。表題作は、森鴎外の翻訳を解体するメタフィクション「女の決闘」。聖書を元に、新婚ほやほやの夫人に一気に口述筆記させた「駈込み訴え」、シラーの詩篇を下敷きにした「走れメロス」、ふるさと人の会合で泥酔し棟方志功や秋田雨雀らを前に大失態をおかした体験を元にした「善蔵を思ふ」、その他「古典風」「誰も知らぬ」「春の盗賊」7編を収録。『女の決闘』(河出書房、1940年6月15日発行、日本近代文学館、1992年6月19日復刊)を底本に、巻頭に「ミニ解説」(北條一浩)を付けています。2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り読みやすくした縦書版電子書籍です(近日刊行予定)。

2014/10/03

ITmedia名作文庫 太宰治『人間失格』が発売されました。


人間失格太宰治

著者の分身でもある大庭葉蔵なる主人公が、恥の多かった27年間の生涯を語る一人称の小説です。東北の田舎の金持ちの家に生まれ、上京してから真面目に生きようとすればするほど世間的には廃人になってしまった、不器用で無垢な若い人を描きます。1948年「展望」に連載され、作者の自死の直後に発売されたことからも注目を集めました。本書は『人間失格』(筑摩書房、一九四八年七月二十五日発行、日本近代文学館、一九九二年六月一九日復刊)を底本に、巻頭に「ミニ解説」を付け、八雲書店発行「太宰治全集第一五巻」の豊島与志雄による解説も収録しています。2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り、読みやすくするなど、独自の校訂を行った縦書版電子書籍です。
  • 発売日
  • 価格100円

販売ストアなどについてはITmedia名作文庫サイトを御覧下さい。



2014/09/29

ITmedia名作文庫 太宰治『皮膚と心』連載中



皮膚と心太宰治

女性の独白体を使った表題作のほか、ユーモラスな短篇ばかりを集めています。「俗天使」、「葉桜と魔笛」、「美少女」、「畜犬談」、「兄たち」、「おしゃれ童子」、「八十八夜」、「ア、秋」、「女人訓戒」、「座興に非ず」、「デカダン抗議」、「皮膚と心」、「鷗」、「老ハイデルベルヒ」の14編を収録。『皮膚と心』(竹村書房、1940年4月20日発行、日本近代文学館、1992年6月19日復刊)を底本に、巻頭に「ミニ解説」(北條一浩)を付けています。2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り読みやすくした縦書版電子書籍です(近日刊行予定)。

http://classics.itmedia.co.jp/dazaiosamu/hifutokokoro/

ITmedia名作文庫・中村武羅夫『明治大正の文学者』発売中!


私が装丁を担当した電子書籍、中村武羅夫『明治大正の文学者』がKindleとiBooksでも買えるようになりました。



Kindle

iBooks

2014/08/22

ITmedia名作文庫から水守亀之助『わが文壇紀行』が発売されました

 私が装丁を手がけた水守亀之助の『わが文壇紀行』が発売されました。






ITmedia名作文庫 小川未明『赤い蝋燭と人魚』/装丁:岡田尚子


岡田尚子さんは縁縁で紹介してもらったアーティストさん。
話をしに行ったときに絵を見せてもらって、童話にぴったりだなと思って声をかけさせてもらいました。
快く引き受けてくれて本当に感謝しています。
幻想的な、実世界とは別の世界がどこかにあるような錯覚を覚えるような、素敵な魅力を持った絵を描くアーティストさんです。

岡田尚子オフィシャルサイト → http://paquepapi.peewee.jp/




赤い蝋燭と人魚

「日本のアンデルセン」、「児童文学の父」と呼ばれた小川未明(1882-1961)の『赤い蝋燭と人魚』(1921)。ITmedia 名作文庫では天佑社の初刊復刻版を底本に、明らかな誤植を訂正するとともに、常用外漢字にはルビを振り、現代仮名遣いに改めました。「赤い蝋燭と人魚」のほか、「王様の感心された話」「善いことをした喜び」「殿様の茶碗」「時計のない村」「世界一の幸福者」「角笛吹く子」「赤い手袋」「春が来る前」「少年と老人」「ある時の兄と弟」「青い着物をきた子供」「強い大将の話」「金の魚」「町のお姫様」「暑くも寒くもない国」「太陽と蛙」「鍬の怒った話」の全18編です。(近日刊行予定)

2014/08/21

ITmedia名作文庫『明治大正の文学者』中村武羅夫 連載開始しました


私が装丁を担当した中村武羅夫の『明治大正の文学者』の連載が始まりました。
中村さんからみた作家たちがたくさん出て来ます。
知らなかった作家を知ることができたり、作家の一面や当時の様子などがわかる、とても興味深い本です。

この機会にぜひぜひ読んでみてください。





「新潮」の訪問記者を振り出しに、終戦直前まで編集者・小説家として活躍した中村武羅夫が追想する「日本近代文学史」。1942~43年の間、「新潮」に連載された「明治大正の文学者たち」を元に、『明治大正の文学者』の題名で1949年留女書房から刊行されました。ITmedia 名作文庫では、留女書房版を底本に、現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り、読みやすくしました。(近日刊行予定)


2014/08/07

画家の別所洋輝さん


ITmedia名作文庫にて原爆小説の傑作小説、原民喜『夏の花』と大田洋子『屍の街』が連載開始しました。

このふたつの装丁をお願いしたのは画家の別所洋輝さん。
とっても素晴しい画家さんで、私がどうしても別所さんの作品をITmedia名作文庫に載せたくて、ぜひにとお願いして描いてもらいました。

できあがってきた作品を見たときにあまりの素晴しさにぞくぞくしました。
装丁買いしたくなるような絵です。読んでみたいと思わせる装丁です。

お願いしてよかったなぁとしみじみ思いました。そして、引き受けてくれて本当に良かったなぁとつくづく思いました。

連載は無料で読むことができます。
この時期だからこその原爆小説をぜひぜひ読んでみてください。

別所洋輝さんオフシャルサイト→ http://hiroakibessho.jimdo.com/



『夏の花』
原爆文学の傑作と賞賛されてきた表題作は、疎開先の広島で被爆した原民喜が1945年に執筆を始めた作品です。当初「原子爆弾」という題名でしたが、GHQの検閲を考慮して被害状況の描写を削除するとともに、題名を「夏の花」に改め、1947年の三田文学に掲載されました。「夏の花」は「廃墟から」と「壊滅の序曲」を合わせた三部作です。この三部作に関係する「小さな村」、「昔の店」、「氷花」等を収録した単行本の『夏の花』は、1949年、能楽書林から刊行されました。ITmedia 名作文庫では無削除版が掲載されている芳賀書店版『原民喜全集』を底本に、能楽書林版『夏の花』に添ったかたちで電子復刊します。(準備中)




『屍の街』
戦前は少女小説家としても知られていた大田洋子が、広島原爆被曝の体験直後から書き綴った「屍の街」。1948年、中央公論社から発売されるが、GHQの検閲を考慮した「自発的な」削除版でした。著者は無削除版を1950年に冬芽書房から発行。ITmedia 名作文庫ではこの冬芽書房版を元に電子復刊します。巻頭には、同じく原爆をテーマにした作家、原民喜の解説を掲載。「(冬芽書房版の)序」「いまだ癒えぬ傷あと」「屍の街」「一九四五年の夏」「原子爆弾抄」を収録します。著者には放射線後遺症への不安をテーマにした「半人間」等の著作もあり、こちらも刊行を予定しています。(準備中)


2014/08/06

ITmedia名作文庫 岡本かの子『鶴は病みき』/装丁:ながやいつき



装丁画を描いてくれるアーティストさんを探す任務も請け負っている私。
先ず真っ先に声をかけたのは、縁縁つながりのイラストレーターながやいつきくん。
レトロな絵とレトロ好きの彼にぴったりだと思って。
そうしたらなんと実はいつきくんは文学青年で、とっても本好きでした。知らなかった!知っていたら縁縁でも本の話ができたのに!

いつきくんには岡本かの子を担当してもらうことになりました。
第1弾は『鶴は病みき』です。芥川龍之介がモデルのお話。

出来上がった作品がまぁなんて素敵なんでしょう!!
やっぱりいつきくんにお願いして良かったな〜。

実はいつきくんにはもうひとり別の作家さんも担当してもらう予定でいます。誰を担当するのかはまだ内緒です。今後を楽しみにしてください!

ながやいつきオフィシャルサイト→ http://bobs.ciao.jp/


内表紙はまた別の絵で、そっちも素敵なんですよ。


『鶴は病みき』
歌人として有名だった岡本かの子の最初の小説集『鶴は病みき』(1936)の電子復刊です。かの子本人による挿絵2点を含みます。表題作のほか、「渾沌未満」「敵(戯曲)」「豆腐買い」等、9編の短編を収録。信正社による初刊本を底本とし、伏せ字は冬樹社版の「岡本かの子全集」を参照して補いました。2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り、読みやすくしています。歌集、随筆集、仏教説話集等も含む著書紹介を巻末につけています。(刊行予定)

http://classics.itmedia.co.jp/okamotokanoko/

2014/08/05

銅版画家の小川友美さん


ITmedia名作文庫で現在連載中の芥川龍之介『支那游記』と正宗白鳥『文壇五十年』の装丁をお願いしたのは銅版画家の小川友美さん。

何年か前に「きそがわ日和」というイベントで初めてお会いして、独自の世界を持った、センスのいい、しっかりした人、という印象の小川さん。

そんな小川さんなので、装丁が難しい作家をお願いしちゃいました。


『支那游記』
芥川龍之介は、1921年3月から7月までの4ヶ月間、大阪毎日新聞社の海外視察員として中国を訪れ各地を訪問しました。帰国後、大阪毎日新聞に掲載された紀行文等を中心にまとめられたのが『支那遊記(しなゆうき)』(改造社、1925)です。この旅行後、芥川の心身の衰えが始まります。いったい、芥川は中国で何を見たのでしょうか? 『支那遊記』は「上海遊記」「江南游記」「長江游記」「北京日記抄」「雑信一束」で構成されています。改造社版の底本は全文振り仮名の付いた「総ルビ」ですが、ITmedia 名作文庫では常用外漢字など、読みづらい文字に振られた一部のルビ以外は省略するとともに、新聞連載時のイメージで、毎日一編ずつ掲載していきます。(電子書籍は近日刊行予定)




『文壇五十年』
明治末期から1962年に亡くなる直前まで、小説、戯曲、評論分野の第一線で活躍した正宗白鳥による文壇回顧録です。白鳥は読売新聞の芸術担当記者としても自然主義を盛り上げた一人。美術、文学、演劇に造詣が深く、本書では、岡倉天心、夏目漱石、森鴎外、左団次、永井荷風、幸徳秋水と大逆事件の影響、第二次大戦中の言論統制の実態等々、50年分のトピックが語られます。「本当の事」を書いてきた白鳥ですが、ここでは「底抜けの本当の事なんか書かぬように筆を謹むべきであろうか」と序文にあります。ITmedia 名作文庫では、1954年に河出書房から発行された単行本を底本としました。なお底本には写真が多用されていますが割愛しました。(近日刊行予定)
http://classics.itmedia.co.jp/masamunehakucho/



2014/08/02

iBooks『パンドラの匣』

ITmedia名作文庫から出たiBooksの『パンドラの匣』を購入。330円。
私は基本的に電子書籍はiBooksなので、色々なリーダーで買えるのですがアップルで購入しました。
奥付に自分の名前が載ったり作品がこうやって見えるのはなんだか恥ずかしく、照れます。


ライブラリに『my works』を作ってそこに置いてみました。

2014/07/30

サティとカイユボット


YouTubeでこんなのを見つけた。
エリック・サティの有名な「Trois Gnossiennes: I. Lent(グノシエンヌ No.1)」にギュスターヴ・カイユボットの絵がついた映像。

私もサティにカイユボットは合うと思う。というかぴったりだと思う。
もちろん逆もまた然り。


投稿画像に充てられたarosegrowingoldさんのコメント ↓

One of the greatest piano pieces ever written, Erik Satie's Gnossienne no. 1 is mysterious and disturbing, with a riddle for a title and an instruction to the performer to play 'du bout de la pensee'.
I've matched this tiny masterpiece with the equally compelling and unsettling paintings of the French realist and proto-surrealist, Gustave Caillebotte.
The piece is performed by Hungarian pianist, Klara Kormendi.






カイユボットも合うけど、これも素敵。
Gnossienne No. 04: Lent(グノシエンスNo.4)」

サティはやっぱりKlára Körmendi(クララ・ケルメンディ)さんの演奏がいい。
ずっとクララさんのサティを聴いてきたから耳が慣れているだけなのかもしれないけど.....。




2014/07/25

姪のちー

今日は月1の病院のあと、日本橋三越で姪のちーに会って癒されてきました。
早いものでもう1歳と4ヶ月。
「チューして♡」と言うと、かわいいほっぺを私の頬に当ててくれます(外国の挨拶みたいに)。
「ギューして♡」と言うと抱きついてくれます。あぁなんてかわいいんでしょ(♡v♡)

妹からちーのO脚がひどいので病院へ行ったと聞きました。くる病の検査をしたそうです。検査の結果くる病ではないとわかってひとまず安心。成長と共に治ってくれるのを願うばかりです。

アレルギーの検査では卵に少し反応していると分かったと言っていました。でも食べ物が食べれるようになってからちーはパンばかり食べている印象だけど...。
今日も木村屋のクリームパンをしっかと掴んで独り占めしてました。手を差し出すとパンを持っている手を引っ込めて首を横に振る(苦笑)。取らないってば...。
普段は食が細いのに今日はずいぶん食べてました。

歩くのもめっちゃ早くなってました。追いかけるのが大変(中腰で追いかけるのはかなり疲れる)。
目を離すとすたたたた...!とものすごい勢いで駆け出すから、すごく心配です。まだ何も分かってないから、飛び出したり階段から落ちたりするんじゃないかと慌てて追いかけます。

久しぶりに会ったけどやっぱりちーはかわいい♡(←伯母バカです。苦笑)

指人形が気に入っているみたいなので買ってあげました。


 







2014/07/24

ITmedia 名作文庫 本日オープン!

http://classics.itmedia.co.jp/


ついにオープンしました。ITmedia名作文庫。

水守亀之助の『わが文壇紀行』の装丁も手がけました ↓



わが文壇紀行

大正文壇の名物編集記者、「新潮」三羽烏の一人、水守亀之助が綴る文豪30人とその仲間たちの回顧談。作家・評論家・近代文学研究者のネタ本として使われていた『わが文壇紀行』を60年ぶりに復刊。全面的に現代仮名遣いに改めるとともに、著者についてのミニ解説を付けています。取り上げられる作家は、島崎藤村、幸田露伴、徳冨蘆花、広津柳浪、田山花袋、江見水蔭、国木田独歩、岩野泡鳴、有島武郎、徳田秋声、小川未明、田村俊子、真山青果、谷崎潤一郎、近松秋江、岡本かの子、葛西善蔵、佐藤春夫、菊池寛、芥川龍之介、加能作次郎、林芙美子、宮嶋資夫、牧野信一、山本有三、島田清次郎、藤森成吉、生田春月、嘉村礒多、川端康成等、30名強。「後世の文芸史家には若干の参考資料を余興することにもなるとひそかに信じている」(著者)(近日刊行予定)




2014/07/19

ITmedia名作文庫:装丁第一弾は太宰治『パンドラの匣』


ITmedia名作文庫という電子書籍のサイトが7月24日にオープンします。
ティザーサイト→http://classics.itmedia.co.jp/preopen/

ここ2、3ヶ月ほど、この企画でバタバタとしています。
制作したり、携わってくれるアーティストさんを探したり、もちろん本を読んだり、諸々のやりとりだったり、忙しくて楽しい日々です。
様々な画家さんの素敵な装丁が沢山登場するので、ぜひぜひ楽しみにしていてください!


私にとって本の装丁は若い頃からの念願の仕事。ずーっとやりたかったこと。
だから本当に嬉しくて幸せな毎日です。

私は太宰治を担当します(他にもやっていますが、それは追々お知らせします)
明治大正昭和初期の装丁ということで、版画に挑戦しました。

第一冊目は『パンドラの匣』
こんな太宰もあるんだ、と驚いた作品。若く瑞々しい姿が印象に残る爽やかな作品。
太宰治が苦手な人や、まだ読んだことがない人には、ぜひ読んでみて欲しいです。
暗くない太宰があります(笑) タイトル通り、救いが有る作品。死よりも生の印象です。


ひとつは、健康道場の壁と窓に青空と蔦。
もうひとつは、文字通りのパンドラの箱。希望という石の欠片と箱(これはまだ名作文庫にお目見えしていないので載せられません)


 



2014/07/18

AMIAYA(アミアヤ)

つい先日、久方ぶりにTHE LOWBROWS(ロウブロウズ)のEmiちゃんに会った。

いまどうしてるの?と聞くと、AMIAYA(アミアヤ)という双子ちゃんのユニットの音楽を担当しているという。
知らなかったから帰宅してからAMIAYAを調べてみる。
イラストを描きたくなるようなかわいさ。

アイドルっぽいものからクラブミュージックっぽいものまで色々だけど、LOWBROWSっぽくていい。ギターの感じとかメロディの感じとか、よくわからないけどなんかLOWBROWSっぽい気がする。好き。特に歌詞はEmiちゃんらしさが出ていていい。

気に入って買ってよく聞いている。

2014/06/04

葛西善蔵『子をつれて』(iBooks)

悲惨な話なんだけど、主人公がダメ人間のせいでそんなにせつなく感じない。いや、そんなことないかな、やっぱり哀しいかも。
お金がなくて働かない主人公。友人からお金を借りまくり、友人を失くす。それでも働かない。借りた金で酒を飲む。奥さんに逃げられて、ふたりの子供と一緒に家を追い出されてしまう、そういう話。

田村俊子『木乃伊の口紅』・岡本かの子『鶴は病みき』(iBooks)

田村俊子さんも岡本かの子さんもはじめて読んだ。
読んでない作家さんは山ほどいる。
周知の通り、かの子さんは太郎さんのお母さん。それでなんとなく敬遠していたのだが、読んでみたら案外好きな文章だった。淡々としていていい。
この『鶴は病みき』の鶴はたぶん芥川龍之介のことのように思う。容姿の描写と人生が芥川を思わせた。


田村俊子さんの方は、林芙美子に近い印象だった。弱いのにたくましい。
男性と同じようにたくましく生き、女性なのに普通に男に殴られたりする。でも今のDVみたいな感じとは違って怯えたりしない。言いたいことを言い、殴られ、また言い合う。対等でありながら殴られるという不思議。
この時代の女性は現代の私たちには理解できないところもあるけれど、たくましくて感心する。

2014/05/28

『新版 放浪記』『風琴と魚の町』林芙美子(電子書籍ibooks)


林芙美子さんを初めて読んだ。
林芙美子さんといえば放浪記で、放浪記といえば森光子さんということくらいしか知らなかった。

読んでみて、感想は微妙。
おもしろくないわけではないんだけど、日記風な(◯月×日)という一節の内容が飛び飛びで、しかも時間の経過もまちまちで、全体の流れということでいえばわりとひどい作品。でもひとつひとつは悪くない。こういう場合どう評価したものか、と思う。

難しいことは一切書かれていないので、読みやすいという点では読みやすい。一節一節はおもしろい。でも同じことを何度も繰り返されて苛々もする。
なんていうか、ひっちゃかめっちゃかな感じ(それがウリなのかもしれないが)。

『放浪記』のあとに読んだ『風琴と魚の町』もほぼ『放浪記』と同じ。芙美子の幼い時の話。まぁこちらも微妙だけど短いのでこちらだけ読んだら好評価をするかもしれない。あとに読んでしまったから評価が下がっている気がする。


両方ともに出て来る方言の会話(九州、四国、岡山あたりの言葉)が出て来るのだが、私はよくわからなかった。

色々な作家(交流があった人や、読んでいる作家など)の名前が出て来るのはとても興味深かった。

2014/05/07

『帰ってきたヒトラー』ティムール ヴェルメシュ(訳:森内薫 / 河内書房新社)


読みたかった『帰ってきたヒトラー』が、Kindleの電子書籍で単行本より安かったので読んだ。
2月の時点では電子書籍になっていなかった。

「おもしろい」という言葉は難しい。私が言う「おもしろい」と、別の誰かの「おもしろい」は必ずしも一致しない。

たとえば、私の旦那さんは脚本のような本をおもしろいと感じる。スピーディな展開で、会話で成立していくようなもの。池井戸潤さんの半沢直樹シリーズとか、三谷幸喜さんの清洲会議とか。
私もそれを読ませてもらった。確かにおもしろい。ぐんぐんずんずん読める。

では、そういう「おもしろさ」と、この本の「おもしろさ」は同じかというと、違うように思う。

だから、旦那さんに「僕は読める?おもしろかった?」と聞かれると困ってしまう。
歴史ものを読む気持ちで取り組むと良い思うが、三谷幸喜さんの本のような気持ちで読み始めるときっと重く感じてつまらないと思ってしまうんじゃないかと思う。
それに、歴史をある程度知っていないとこの本がやりたいことが理解できないと思う。

噛み合ないことの滑稽さがおもしろいというように何かに書いてあったような気がするのだけど、私はそうは思わなかった。
この本に滑稽さなんて私はちっとも感じなかった。

『帰ってきたヒトラー』の「おもしろさ」が何なのか考えてみると、強い意志を持ったブレないヒトラーがこの現代に生き返るという設定そのものがおもしろいのだと思う。
それから、現代人への皮肉。

ヒトラーの目線で現代を見る。
現代は便利になって幸せになったのか。
政治は本当に国民のためを思って行なわれているのか。
そんな現代に対してヒトラーは「今のこの世の中を救うために生き返ったのだ!」と使命感に燃える。(←もうこれだけでおもしろいとも言える)

本の中のヒトラーにはとても好感が持ててしまう。しかもいい人でみんなから愛されるキャラクター。
だからこの本は「おもしろい」。

ヒトラーは残虐且つ非道な行ないをしたけれど人を惹き付ける魅力的な人間でなければ総統になんてなれなかったはずだ、という書き方をしている(もちろんその通りだと思う)。
ヒトラーは、ただただ国を良くしようと国民を守ろうと情熱を持って頑張る。
きっとこんな感じだったんだろうな、と思う。そう思うことが「おもしろい」のだと思う。


2014/04/26

『女のいない男たち』村上春樹(文藝春秋)


信濃八太郎さんの装画が素敵。こういう質感、好き。どうやって描いているんだろう。

村上春樹さんの本を読むと、いつも、忘れそうになっていた心持ちや存在が濃く甦ってくる。
そうして、苦しくなって、せつなくなる。

Amazonのレビューでは、かなり辛口な評価もあったし、それに賛同する人もいたけれど、私はやっぱり村上さんは好き。
確かに、昔に作品と較べると、なんていうか、弱くなったような気はする。それでもやっぱり村上さんにしか書けない世界があると思うし、村上さんらしさは健在であるとも思う。

村上春樹さんの言葉は、普通に暮らすのが困難だったり、大切な人を突然失ったり、誰にも言えない心の瑕を持っていたりする孤独な人に沁み入るのではないかと思う。
そういう人が村上さんの言葉に触れると、「あぁ、わかるなあぁ」としみじみ感じ、救われるのだと思う。
つまり、ハマる人にはハマり、ダメな人にはダメという感じがする。

私はいつも村上さんの言葉に強く揺さぶられる。
心臓と胃がぎゅうーっと締め付けられる。

今回のお話も私は共感するところが多かった。
愛した人に裏切られて拒食症になり死んで行く男の気持ちも、電話で愛した人の死を聞く気持ちも、
すごく、わかる。
大切な人が突然いなくなるということ、それによる孤独、そういう心の表現が村上さんは本当にうまい。
村上さんが言葉にしてくれてはじめて自分の心の気持ちを言葉にするとそういうことなんだと気付くことができる。
たとえば、私なんかはそういう様々な感情は絵でしか表現できない。うまい言葉が見つけられない。うまい比喩も分からない。でも村上さんは言葉でそれを表現する。そして絵よりも言葉の方が誰にでも伝えられて、わかりやすい。
これほど上手に心を文章にできる人はいないと私は思う。
そしてそれが村上ワールドなのだと思う。

だから、昔より劣ったとか変わったとかいう人がいても、私はさほどそうは思わなかった。
一冊の中にひとつでも「あぁ、そのとおり」と思えるところがあれば、それはすごいことだと思う。
私が一番印象に残ったのは、愛する人を突然失った孤独はあなたの身体に深く染み込んでいく。それはまるで淡い色の絨毯にこぼれた赤ワインの染みのように、というようなくだり。その染みは時間とともに多少は薄くなっても自分が死んでしまうまで消えることはないという話。
とても、とても、よくわかる。

終えてしまうのがもったいなくて、ちびちびと読んだ。

2014/04/23

『さようなら、オレンジ』岩城けい(筑摩書房)


第29回太宰治賞受賞作。
岩城けいさん、初めて読んだ。
文章がどうこうよりも、内容が面白かった。すごくいい構成だと思った。
ずんずん読めて、あっという間に読めてしまう。

サリマ、オリーブ、ハリネズミ。
人の名前のネーミングのセンスがいい。私はキャッチコピーのセンスのないから羨ましい。
サリマはアフリカ出身、オリーブはイタリア出身、ハリネズミは日本。
サリマとハリネズミが主人公で、場所は英語圏の海沿いの小さな町。
様々な人種の人間の内面や風景景色を丁寧にしっかり描いていて、気持ちよく読めた。