2010/09/29

『きみの鳥はうたえる』佐藤泰志


淡々とした日常。現実離れした会話の言葉遣い。クールな感情。
『海炭市叙景』も『移動動物園』もそうだが、佐藤泰志の文章は不思議な魅力がある。ひんやりとしていて、物悲しくて、切なくなる。
私は時々の状景や心情を表した一文がすごく効いていると思う。たとえば、"街路樹の影は濃く、青みがかっていた。夏でなければ影はそんなふうには見えなかった。p249 " とかいうような。花や果物の香り、気温、そういうものも効果的だと思う。何も起こらないただの状況描写を作品にしてしまうのだから、すごい。
『きみの鳥はうたえる』は、そういう結末になるのか、と驚愕する話だった。

次は『黄金の服』

2010/09/28

新居での生活


まだまだ片付いていませんが、とりあえず生活してます。

キッチンをKEYUCAのステンレスでまとめ、トランクルーム用にHOME ERECTAを発注し、IKEAでロフトベッドやら引き出しやら色々と買い、3D対応のテレビREGZA F1も買いました。
全部揃えようと思ったらあっという間に100万近くかかってしまうので、とりあえずここで打ち止めです。ひとり掛けのソファを叔母が買ってくれていて本当に助かりました。

クラシックを小さくかけて、ソファで毛布に包まって本を読むと、もう立てません。
おやすみなさいって感じです。最高です。

写真はソファとお気に入りのフランシスベーコンの絵画ポスター。

2010/09/24

新居での生活

とりあえず肉体労働が終わった。この一週間で日焼けして傷だらけになった。
新しい家になって、まだ荷物が散乱していて、どうしていくかで相方さんとは衝突ばかりしている。揉めるのがイヤで私から口を開けなくなってきた。怖い。
いろいろ大変だけど、前向きに頑張る。

2010/09/21

引き渡し→引越し→明け渡し

新居が引き渡され、個人での引越しがとりあえず終わった。
今日と明日で今まで住んでいた部屋を掃除して明け渡して、その後から新居の荷物の整理。

新居は思っていた以上に住みやすそうだし、思っていた以上に素敵。

2010/09/16

ついに明日!

ついに明日は引き渡し。と、ついでに入籍。
これまで長いこと一緒に住んでいたので、とくに何も変わらないし、普段は今まで通り八木橋を名乗ります。

引越し先が近いので明日から自転車や徒歩でぼちぼち荷物を運びます。
日曜日に両親と妹と妹の婚約者がワゴン車で参戦に来てくれるので何とか23日の明け渡しに間に合うんじゃないかと楽観視してます。

明日から頑張るぞ!

2010/09/15

あさって新居の引渡し

新居は、シンクも洗濯機も小さくなる。
布団やシーツが干せていた広いベランダもなくなる。広いベランダどころかベランダ自体がなくなる。
ユニットバスのままだし、キッチンスペースにはコーヒーメーカーやトースターや食品やごみ箱を置くスペースすらない。
目と鼻の先にあった八百屋、郵便局、クリーニング店、コインランドリーもなくなる。
いつも走りに行く世田谷公園も遠くなる。

今の家を気に入っているから引越すのが本当に名残惜しい。

新居でやっていけるのか不安で仕方がない。

2010/09/13

『海炭市叙景』佐藤泰志


クレインから出版されている『佐藤泰志作品集』を少しずつ読んでいる。
佐藤泰志はもうこの世にいない。1990年に41歳の若さで自ら命を絶ってしまった。
村上春樹と同い年だということ、そして生きていたらまったく違うタイプでライバルになっていたかも知れないというコメント、さらに私の大学の先輩であること、等々の理由で読んでみたくなった。

最初に収められているのは『海炭市叙景』。
読み始めて、佐藤泰志いいなぁと思った。ちょっとシニカルでブラックで現実的で、でもそれだけじゃなく優しさに似た暖かみもあって、私は結構好きだ。淡々とした文体もいい。
いくつもの短編から成っているのだが、それぞれの短編は海炭市という細い糸で繋がっている。
海炭市に暮らす様々な人々の様々な生活とその思いが描かれている。
ただの日常の一コマ。人生の中のたった一日の数時間や数分の出来事を描いているのに、それだけでその人のすべてを表現してしまう。
とても素晴しい作品だと思う。そしてすごい作家だと思う。

映画化されるので映画もちょっと気になる。
http://www.cinemairis.com/kaitanshi/

『佐藤泰志作品集』クレイン
http://www.amazon.co.jp/佐藤泰志作品集

2010/09/09

マイホームブルー

勝手に名付けました。マリッジブルーならぬマイホームブルー。
あと1週間もしたら引越だというのに、全く実感が湧かない。全然ピンと来ない。
今住んでいるところと目と鼻の先というくらい近いからなのか、新しい部屋が生活感のないデザインされた空間だからなのか、どうにもしっくりこない。
あの家に住むイメージがどうにも浮かばない。
と、今さら言ったところで仕方のないことですが。

住所の変更や、名前の変更や、登録情報の変更、引っ越しましたの連絡、そういうのをやって住み始めたら実感が湧くのかも知れない。

それにしても、8年間住んだ家を出て行くのは、何とも寂しい。

2010/09/07

『海辺のカフカ』を再読して思ったこと

私にとって村上春樹の作品は人生の一部である。
13歳に『ノルウェイの森』に出会って以来、これまでの22年間私の傍らにはいつも彼の作品があった。

私が自分の内にある感情を言葉にできない時は代弁者のごとく言葉に表してくれたし、私がひどく孤独だったり混乱した時は心地良い世界を提供してくれもした。

それぞれの作品にそれぞれの思い出という過去がある。読み返す度にその頃を思い出す。その時の思い出が私の心を過り、その時の自分をまざまざと思い浮かべることができる。

自分と共に歩んでいるモノというのはそんなにないような気がする。
私は私の人生に村上春樹という偉大で素晴しい作家が存在してくれたことをとても幸せに思う。


『海辺のカフカ』と『1Q84』はとても似ている。構成も内容も引用も、似ている。

確固たる愛、それを自らの命に代えても貫き通そうと思う女性、死を望む男、物語を進行するための人物、現実からずれたもうひとつの世界、大きく言えばほとんど同じというくらい似ている。

でも、私は海辺のカフカでは泣き、1Q84では泣かない。

インスパイアされて描く私の絵だって全然違う。
前者はひどく静かなのに対し、後者はひどく騒々しく荒々しい。
たぶん、だから、私は前者が好きなんだと思う。

静かでひっそりとしていて、ひしひしと伝わる何か。誰の心にもあり誰もが共感できるセンチメンタルな部分。私にとって特別な意味合いを持つ記憶についての捉え方。そして死の表現がとにかくいい。

佐伯さんに共感し、カフカ少年に自分を重ねる。
大島さんが所有する森の中の山小屋は私がよく使う長野の山に在るログハウスに重なり、森の記述は私がそこでひとりで居る時に感じることに重なる。
ナカタさんを尊敬し、ホシノ青年に励まされる。
そして何より、大島さんはとてもいいことを言い、カフカ少年同様私もその言葉に救われ、その言葉を心に刻んでおこうと思える。

久しぶりに読んで、山に籠りたくなった。(もちろんそんな時間はいまのところないけれど)
それから、本来の私から少しずれかけていたのが、これまでの私を思い出して少し元に戻ったような気がする。

2010/09/04

『狼の太陽』マンディアルグ短編集(白水uブックス/生田耕作訳)



初めは読みにくかった。
私は詩とフランス文学が苦手だからかも知れない。句点が遠い先にあり、長く続く言葉たちに飲み込まれて物語がまるで頭に入って来ないのである。
しかし、コツのようなものが分かってくると、独特の文体が案外悪くないと思えてくる。物語(内容)を読むのではなく、言葉や文章の幻想的な表現によって生み出される美しさだけを読めばいい。
とはいえ、フランスの貴族らしいその独特の文体はやっぱりちょっと苦手。

2010/09/03

伊勢海老


実家に千葉県の御宿から伊勢海老が届いた。
その日の朝に届いたお刺身で食べられるくらい新鮮なもの。お裾分けしてもらった。
小さい頃からエビ好きの私。お刺身で美味しく頂きました。

2010/09/01

MAISON&OBJECT

パリで開催されるインテリア雑貨の見本市。年2回開催。
前回出展していたmix-styleが、今回もお呼ばれされて出展します。
今日パリへ向けて出発していきました。今頃は空の上です。
いいなぁ、パリ。

http://www.maison-objet.com/