2011/12/05

大川美術館『松本竣介とその時代』展



土日に長野へ林檎を買いに行くついでに、群馬県桐生市にある大川美術館へ行って来た。
桐生は実家から車でさほど遠くないので、長野へ行く途中で寄り道をしてもらった。
大川美術館は水道山という山の頂にあり、やっぱり電車で行くにはとっても不便そうな場所にあった。
母情報によると美術館は元々保養所だったらしく、小部屋と大部屋の組み合わせになっていて、いい感じのギャラリーになっていた。


まず小さな部屋に松本竣介の時代に活躍した画家や親交のあった画家が並び(一番最初には長谷川利行、続いて熊谷守一や寺田政明や麻生三郎や難波田龍起、靉光、今西中通、曾宮一念などなど。野見山暁治さんもあった。井上長三郎さんの「壺」がすごくいいなと思った)、竣介の初期作品やデッサンや小さな作品へと続いていく。
そして広い部屋には青と茶の時代の大きな作品がお目見えする。


私が知っている松本竣介は、洲之内さんの「気まぐれ美術館」に登場するものしかないから、広い部屋に飾られた、線を排除し色で捉えた新しい試みの作品やシャガール風の町のシリーズやイラスト付きの手紙を見て随分と松本竣介像が変った(見れて良かった)。


私の好きな松本竣介作品の、暗い茶系色彩で描かれた建物のある風景(「ニコライ堂の横の道」や「Y市の橋」など)の作品群もあった。
このシリーズの「工場」という絵を見て、やっぱり油絵はいいなぁ、油絵をやりたいなぁと思った。薄く乗せた油絵の具が生み出す表情はアクリルでは出せない。でも、一人暮らしでない住居で油はキツいから油絵はやらないでいる。でも、やっぱりこういうのを描きたいなぁと思ってしまった。


父と母は、連れて行ってと頼んだ本人の私よりもじっくりと作品を見るので、私はちょっと申し訳ない気分になる。でも、連れて行ってもらえて良かった。
すごくいい企画展だった。



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うちがいつもりんごを買う<マルヒ農園>の木箱。
今年のりんごは小振りだけど美味しい。


長野へ行く途中の高速道路から見た雨上がりの空。雲の姿が美しい。



実家へ帰る途中、実家の近所。車の中から。ものすごく綺麗な空の色。




帰り道。上の写真と同じ時に撮ったもの。夜と夕方の境は見飽きない。