2014/02/09

『みちの辺の花』杉本秀太郎 [文]・安野光雅 [絵](講談社)


杉本さんが草花や自然について歌や詩や説話などもからめて文章を書き、安野さんが草花の水彩画を描いている。

草花の春夏秋冬。串田さんと同じである。しかし串田さんと杉本さんは全然違う。
串田さんは女性的で杉本さんは男性的という感じがする。
串田さんはやさしくやわらかいのに対し、杉本さんはきびしくかたい印象を持った。
だから杉本さんの方が読みやすい。というか、すらすらと読める。

そういう杉本さんの文章に安野さんの絵が添えられるとこれまた万人に読みやすくなる効果がある。
ほんわりとしてやさしい印象の安野さんの絵はどれも素敵で、文章の合間で本当に花を添えている。
文章だけだったら読み終えるのにきっともっと時間がかかったと思うが、たくさんの絵のおかげですいすいと読み終えることができた。

安野さんの草花のスケッチの書き方についてじっくり見ることができて、それも良かった。