2015/10/19

島本理生『匿名者のためのスピカ』祥伝社 (2015年07月23日発売)



眠る前に少し読もうと思ったのに最後まで読んでしまいました。

現代の小説は文章も読むというのではなく物語を追うのであっという間に読み終えます。よくできたお話を聞いているような感じです。

大正から昭和初期の小説だって物語なのに、こちらの方が文章を読んでいるという感じがします。小説の中に書き手の存在があり(存在を感じ)、一文一文が美しく景色があり、余韻があるようにも思います。
現代の物語の方が物語内容重視という印象です。