2011/02/09

『頼むから静かにしてくれ』レイモンド・カーヴァー(村上春樹訳/中央公論社)



THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CAVER というシリーズの1冊目。
カーヴァーの最初の短編集。

随分前に読み終えていたのに、感想を日記に書くのを忘れていた。

2番目を読んで、3番目を読んで、それからこの1番目に戻ってしまったのは些か良くなかった。
後味が悪いというか、読了後のすっきり感がない。

文章はすばらしいと思うし、読みやすいんだけど、私には話がまるでわからない。こういうのは苦手。
例えば、分からないから「これは何の話? 何を示しているの?」と聞くとする。
するとこの本がわかる人はきっと「そのままのことだよ、読んだ通り」と言うんだろうと思う。
でも、私には一体何の話なのかわからない。

とくに、『サマー・スティールヘッド(夏にじます)』という作品の終わり方が何を意味しているのかわからない。自分の解釈が果たして当たっているのか自信がない。私の感じた感覚とはもしかしたら全然違うのかも知れない。

読書家の人に読んでもらってどういうことなのか聞いてみたい。