2013/06/14

新潮現代文学14 高見順『死の淵より』


食道ガンに冒された作者の、生と死の詩。

癌と診断されてからわずか3年で亡くなった高見さん。ほんとうに死がやってくるということを感じていたのだとわかるような詩ばかりだった。
けれど、それだからこそ、生の強さや日常の風景の愛おしさを感じた。

高見さんの詩は詩というより短い小説のような印象。イメージも伝わりやすくわかりやすかった。


『赤い実』という詩にざくろが出てきて、ざくろを描きたくなった。





『夜の水』という詩からインスピレーションを受けて描いた水彩画